ダンスの発表会撮影

こんにちは、カメラマンの木村です。

 

今回は、毎年ご依頼をいただいているダンスチームラボさんのダンス発表会の撮影についてお話しします。

まずはその時現場で撮影したYouTubeを張り付けておきますね↓

 

ご依頼のきっかけ

最初にご依頼をいただいたのは、もともと別の映像制作会社に発表会の撮影をお願いしていたそうですが、制作クオリティや料金に対して不満があったため、改めて僕にご相談いただいたことがきっかけです。

 

発表会の概要

ダンス発表会は、苫小牧文化会館で行われる1年に1回の大切なイベントです。これはチームとしても、子供たちにとっても非常に重要な発表会となります。そのため、映像制作にも力が入ります。保護者の方々だけでなく、チームのPRとしても使える映像を作ることが目的です。

 

撮影の準備と実行

本格的な発表会ということもあり、ゲネプロから本番までステージ構成を頭に入れて計画し、現場での撮影に臨みます。ステージ撮影は僕一人では難しいので、カメラマン仲間を集めて撮影することが多いです。苫小牧市内には映像制作のカメラマンの知人がいないため、札幌からお願いすることが多いです。信用できる仲間と力を合わせて、その日のダンス発表会を撮影します。

 

使用機材

基本的な映像制作の機材として、ソニーのミラーレス映像機器や業務用ビデオカメラを使用しています。通常、4~5台のカメラを設置して撮影します。案件によっては、予算に応じてカメラの台数やカメラマンの人数を増やすこともあります。

 

音声の重要性

基本的にはステージ構成や撮りたいアングルを計画的に決めてからカメラの台数や音声の設置を行います。文化会館のような大きなホールでは音響スタッフと連携し、音響機材からビデオカメラに音源をいただくこともあります。PAで拾った音源と会場の音、観客の声や反響音などをミックスさせて編集し、完成度の高い映像を作り上げます。お客様の拍手や声援もしっかり収録することを心がけています。僕の映像制作では、映像の美しさだけでなく、音のクオリティも重視しています。

 

編集作業

撮影が終わり、複数のカメラの映像を持ち帰り編集を始めます。公演時間が長く、カメラアングルも多いため、動画を見ながらカット編集を行う作業は非常に大変です。細かな部分もチェックしながら進め、最終的にはカラー調整やノイズ除去など細部まで確認して完成させます。完成したデータを再度確認し、納品します。

 

クライアントとのコミュニケーション

ある程度のカット編集が終わった段階で、一度ダンスの先生に確認してもらいます。クライアントに中間チェックをしてもらうことで、完成後の修正を減らすためです。このプロセスは大変ですが、クライアントと信頼関係を築き、しっかりコミュニケーションを取ることが重要です。クライアントが専門のプロではないため、様々な要望が出ることもありますが、それをうまくバランスを取りながら進めることが大切です。

 

映像制作の心得

クライアントにとって何が一番大事なのかを意識することが重要です。僕が良いと思ったものが必ずしもクライアントにとって良いとは限りません。逆に、クライアントが良いと思うものが僕にとって美しくないと感じることもあります。そういった場合は、僕自身の提案として相談し、コミュニケーションを取りながらバランスを取っていくことが一番大切です。これはデザインや他のクリエイティブ作業でも同じことです。自分自身が絶対に正しいとは思わず、色々な角度から物事を見て最終的な答えを出すことが重要だと心掛けています。

僕の映像制作に対する思いや熱量、プロフェッショナルとしての気持ちは誰にも負けないと自負していますが、それがクライアントにとって負担や重荷にならないように、そして驕りにならないように気をつけています。

ダンス発表会のショート版の映像をYouTubeにアップしているので、ぜひご覧ください。それではまたお会いしましょう。